心から売りたいと思う方法心から売りたいと思う方法「心から売りたいと思う」ときというのは、何も初めて車を売ったときだけのことではない。 その後人より多く車が売れるようになっても同じことが起こった。 3月私は絶好調であった。当然自分自身のノルマなど軽く達成したい。結果的にこの月は20台を販売した。 そんな状態でも、絶対に売りたいという気持ちは時としてすごいパワーを発揮する。 自分は好調であったが、営業、会社の目標台数は下回っていた。 そこで会社が打って出た手は、限定80台大幅値引きである。 通常の値引きを数十万上回って承認してくれる。しかしそういうときでも、売り先がなければ何もならない。 全拠点で販売している為、すぐに在庫がなくなる。 後2台となったとき、所長がはっぱをかけた。それもそのはず後1台で営業所の最低ラインに入る。これが売れなければ所長は全社会議で攻められてしまう。 最終日、朝意気揚々と出かけたセールスが一人、また一人と帰ってくる。 所長 「どうやった」 営業 「だめです」 所長 「在庫は最後の一台や」 私は、あの大雨の日のように、やっぱりドドメを刺すのは俺か。それに所長の喜ぶ顔が見たい。と勝手に思った。また例のごとく目の前に客の顔が現れた。 そしてすぐに車に乗り出かけた。テリトリを大きく出て地図で調べた住宅街へ行った。息子さんの車の商談だ。スプリンターと競合している。 自分しか決められないという自信があっけなく商談をまとめた。なんせ最後の1台。時間との戦いであった。 営業所に戻って、宮田セールスにタッチの差で負けた。 売れんかった。そう私につぶやいた。 このときは、最初売ったときとは別のことが要因で売りたいと思った。しかしこのことが売れる大きな原因であったことには間違いない。 教訓:売りたいと思えるように気持ちをコントロールせよ 戻る |